ツァイガルニク効果
どーも、林檎鰐(ringo82)です。
今回は、「ツァイガルニク効果」をイラストで分かりやすく紹介していきたいと思います。
ツァイガルニク効果
ツァイガルニク効果とは、
達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを
達成できた事柄よりもよく覚えている
という現象です。
ドイツのゲシュタルト心理学者、クルト・レヴィンは
「人は欲求によって目的指向的に行動するとき緊張感が
生じ持続するが目標が達成されると緊張感は解消する」
という考えを持ちました。そしてその考えに基づいたのがリトアニア出身で旧ソビエト連邦の心理学者、ブリューマ・ゼイガルニクで
「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての
記憶は完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」
との事実を実験的に示しました。
大まかにいえば、
「人は何かをやっている中でその物事を中断されたりすると、どうしてもその続きが気になる」
といった感じです。
こんな経験はありませんでしたか?
ゲームや漫画、アニメなどなんでもいいです。
せっかくいいところまでいったのに、次の回に持ち越されたり、途中で中断しなきゃいけなかったり(ご飯を食べる、お風呂に入る・・・など)すると、どうしてもその続きが気になったりしますよね。
「この展開は盛り上がるのに、ここで次の巻へ持ち越しかぁ~早く続きが読みたいな」
「ここをクリアすればボスにたどり着けるな、
でも寝なきゃ・・・せっかくいいところまでいったのに」
これをツァイガルニク効果と言います。
何に役立つ?
この効果は
- 生産性向上
- 仕事のモチベーション維持
- マーケティング活用(顧客の維持)
1・2→先ほども言いましたが、ツァイガルニク効果は
「人は何かをやっている中でその物事を中断されたりすると、どうしてもその続きが気になる」
といった効果があります。これは
「始めたものを終わらせたくなる、最後までやり遂げたいという気持ち」
にもなります。
この気持ちを活用すれば、途中で優先しなければならないことがあって中断した仕事や勉強でも
「割り込んできた仕事を早く終わらせたい」
という心理が生じ、適度な緊張感を持ちながら集中することができ、より生産性が向上されます。
また、休憩を入れるタイミングもポイントで、
キリのいいところで入れるのではなく、あえてキリの悪いところで休憩を入れることで作業に対する集中力を持続させ、再開させたときによりスムーズに作業スピードを戻すことができます。
それを繰り返すことによって仕事のモチベーション維持ができるようになるのです。
3→ 実はこれ、私たちの日常生活の中でも普段目にしています。
例:・テレビcm
・実演販売
・セミナー
・メルマガ など
これらに共通していることは、
「続きがあることを匂わせている」
ことなのです。商品やサービス、アプリゲームでも
ストーリー調のcm→魅力やおすすめポイントを紹介する→中途半端なところで切り上げ
「つづきはwebで!」「○○で検索してね!」
といった感じのcmがありますよね?あれはまさにツァイガルニク効果を再現しています。
また、セミナーやメルマガでも、話に続きがあることを匂わせ、商品に興味を持ってもらうことで、売上アップにつながります。
では、今回はこれまで。
青ゲットの殺人事件とは?イラスト付きで解説します
どーも、林檎鰐(ringo82)です。
今回は、妖怪赤マントのモデルにもなった
「青ゲットの殺人事件」
をイラストで分かりやすく紹介していきたいと思います。
始まり
午前5時頃、青いゲットをかぶった35歳くらいの男が問屋を訪ね、番頭の加賀村吉(30)に
「近所の叔母が病気になったので来てくれ」
と言いました。
(しかし、当時は防犯カメラがないため
男の容姿はよく分かっていない)
この時は大雪だったので村吉は男を信用し、
付いていきました。
その後も同様の手口で村吉の自宅から
母・キク(59)
妻・ツオ(25)
も連れ出し、次女(2)も連れ出そうとしたものの、妻が連れ出される前に隣家の女性に留守番・子守りを頼んでおり、その女性は男との応対で次女の連行を拒否し、次女は助かりました。(長女は子守りとして他家にいたため留守だった)
遺体発見
男に連れ出された3人はその後、いつまでたっても戻りませんでした。
そこで調べたところ、新保村(昔、福井県坂井郡にあった村です)の親戚に誰も病人はおらず、使いの者を頼んだ事実もないことが分かりました。
三国警察署(現・坂井西警察署)におかれた捜査本部は、九頭竜川一帯の捜査を行い、村吉家裏手の竹田川に係留してあった小船の船べりに、血痕が付着しているのを発見し、引き上げられました。
すると、小船から少し下流の川底で、妻ツオの遺体が沈んでいるのが見つかりました。
さらに翌日、母キクの遺体が九頭竜川の河口付近に沈んでいるのが発見し、引き上げられたものの、村吉の遺体はその後の捜索でも発見されませんでした。
そのため、捜索本部の中でも「村吉犯人説」が取りざたされたものの、新保橋の血痕が1人分にしては多すぎることなどによって、村吉も殺害され遺棄されたという判断になりました。
推理、しかし・・・
状況や証言から捜査本部が見立てた事件の経過は
- 男は店から村吉を連れ出し、新保橋に差し掛かったところで殺害、川に落とす。
- 次に自宅を訪れ母キクを連れ出し、同じく新保橋で殺害、川に落とす。
- 続いて妻ツオを「舟で対岸の新保村へ渡す」と言って船べりに誘い出し、殺害して川へ遺棄。その後、娘も連れ出そうとしたが隣家の女性に拒まれて失敗。
というものでした。
捜査本部は男が一家を次々に連れ出して、残忍に殺害していることから、村吉に強い恨みを抱いた者が犯人の可能性があると推理しました。
しかし、村吉は真面目で酒も飲まず、よく働き、若くして番頭に抜擢されるなど大変評判は良かったのです。
結局、村吉を恨んでいる者を見つけることが出来ないまま、捜査は暗礁に乗り上げ、そのまま進展することなく1921年に時効を迎え、迷宮入りになりました。
真相判明?
ところが、事件から20年過ぎた1926年12月12日、京都府警に窃盗の罪に逮捕されていた窃盗犯、谷本仁三郎という男が、
「自分がこの事件の真犯人である」
と告白しました。
ところが、窃盗の前科が多数ある谷本が犯したとしては不自然な点が多かったのです。
- まず窃盗目的だとしても、このような手のかかることをする必要はない
- 強盗するにしても普通に押し入ればよく、複数回に分け連れ出して殺害する意味がない(事実、犯人は金品を盗ることが出来ないままに終わっている)
また、逮捕された谷本が証言した他の事件においても、
「でたらめを述べている節が2、3ある」
と警察が疑問を呈していることからも、谷本の証言は怪しく、真犯人とは考えにくかったのです。
しかし、すでに時効を迎え、捜査資料も散逸していたことから、結局真相は解明されないまま終わったのでした。
では、今回はこれまで。
青ゲットの殺人事件『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
最終更新2020年10月12日(月)12:20 UTC
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